青空の下月夜に舞う 3

その時。


「おーーーい!ゆーーやーー!!」

「!!」


いきなり隼人が大きな声を出したから、思いっきり体がびくついた。

え!何!どうしたの。


目を丸めて隼人を見ると、笑みを浮かべていて。
名前を呼ばれた本人はダルそうにこちらを見ていた。


「麻衣ちゃんが、リレー選抜に選ばれたら良いことしてやるってー!!」

「はあああ?!」

「パンツの為に本気で走れよーー!!」

「言ってない!言ってないから!」


良いことって何。
パンツって何!!?

勝手に何いっちゃってんの、コイツ!


その言葉を聞いた本人を見ると、涼しげに笑っていて。

まさかね。いや、まず無理だよ。
うん。そうだ。あれは、無理だってサインだよ。


「ば、馬鹿だなって思ってんじゃないの……?リレー選抜に選ばれるってまず無理、」

「知らないの?アイツめっちゃ速いよ?」
< 126 / 294 >

この作品をシェア

pagetop