青空の下月夜に舞う 3
「不良の全力疾走ってさ、面白そうじゃない?しかも祐也絶対本気で走るよ。麻衣ちゃんのパンツ目指して」
「……あ」
話をしている間に、笛の音が鳴って、走り出す。
もう視線は釘付け。
え、ちょっ……マジで……
「嘘でしょ……」
「ほらね。言ったじゃん。速いって」
明らかに速い。
あんなだらしない格好したヤツに。
周りの男子も絶対遅くはないのに、祐也の体は伸びに伸びて、一着は勿論……祐也。他を引き離してダントツだ。
一気に血の気が引く私の体。
昨日の今日。
このタイミングを隼人は知ってか知らずか。
非常に微妙な心持ちの私。
「アイツ猿みたいに早いよね。中学の時、寿司賭けたらリレーアンカーでダントツだったよ。俺笑ったもん。あははは!マジ本気で走ったし」
あはははは、じゃないし!