青空の下月夜に舞う 3


「男子は坂本、村田、上原」




名前を呼ばれて、みんながどよめいた。
視線はこちらに集まり……


きっと私ではなく、私の後ろ。


選ばれちゃったよ……

まさかとは思うじゃんね。


「上原~、体育祭サボんなよ~?」


先生が冗談っぽく告げて、女子が黄色い声を上げた様に笑う。

よく笑えるよね……あんたたち……


「おい。“イイコト”期待してるぞ?ひひひ」


私の背中をおそらくスマホでつつきながら、話す祐也は声色で楽しそうだと分かる。


そして先生が、手元のノートを見て再び口を開いた。


「ほら、静かに。女子は……上野、田宮、渡辺。以上」




え。

頭の中の時が止まった。
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