青空の下月夜に舞う 3
田宮さんと、渡辺さんの周りでは、きゃあきゃあとはしゃいでいて。

起立、礼、の声がかかったにも関わらず、私は机から動けずにいた。


嘘。私も……?

去年は選ばれなかったから、自分は違うだろうとばかり思ってたのに。


しかも……


「おい。パン屋行くぞ」


椅子に張り付いた様に動かない私に対し、いつもと変わらない態度でガタガタと乱暴に立ち上がった祐也は、私を見下ろし、早く動けと促す。


「ねぇ、聞き間違えた?上田くんじゃなくて、上野だって言ってた?」

「女3人に何で上田が入るんだよ。女で“う”はお前だけだろ」

「やだ。あっさり否定しないでよ」

「めちゃくちゃだなお前」

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