青空の下月夜に舞う 3
ーーカシャン……


玄関の鍵が閉まる音がして。

扉の向こうに向けていた体を、リビングに向けると、ソファーに一人座る祐也の姿が。


「お茶、飲む?」

「うん。確か私の冷したやつがあったよね……」


急に静かになったリビング。

最初から静かならそんな風には思わなかったけど、人が一気に居なくなったから、少し寂しく思う。


冷蔵庫から【まい】とひらがなで書いたペットボトルを取り出し、祐也の隣に腰をおろした。


「面白い?それ」

「微妙。でも他にやってねぇもん」


話したのはテレビの事。

蓋を開けて、渇いた喉を潤す。


タラリ。
一筋お茶が首を伝ったのを見ていた祐也。

「エロッ……」

「……口から溢しただけだから」

呆れた眼差しを向けた。
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