坂道では自転車を降りて
「まあ。今日は止めとこうな。」
「うん。」
彼女はほっとした様子で頷いた。
「無理すんなよ。君を泣かせたら、俺だって傷つくんだよ。」
「。。。。無理なんかしてない。」
「多恵。」
「なあに?」
「好きだよ。」
「私も好きだよ。」
「だから、待つから、さ。あまり誘惑しないでよ。」
「?」
「君が思ってるより、ずっと、なんていうか、凶暴なんだよ。男は。いや、俺は。本当は俺だってもっと大事にしたいんだ。でも、理性で抑えきれなくて、襲って泣かせて、後で冷静になって、死にたくなるくらい後悔するんだ。だから、隙を見せないで欲しいんだ。俺に。もちろん、他の男にも。」
「だって、いっぱいにしてって、神井くんが言ったんだよ。」
「。。。。そうだったね。俺が悪かった。」
「続きだって、できるよ。いいよ。」
「無理するなって言ってるじゃん。『できる』と『したい』は違うよ。君は本当に続きをしたいの?君がして欲しいの?だったら構わないけど。」
いつだって、今すぐにだって、俺は君が欲しいよ。欲しくてたまらないよ。でも、俺は、俺が”欲しい”から君が”くれる”んじゃなくて、君の”したい”を待ちたいんだ。自分がそんなに待てるのか、正直分からないけれど、少なくとも今がその時じゃない事だけは分かってる。
「うん。」
彼女はほっとした様子で頷いた。
「無理すんなよ。君を泣かせたら、俺だって傷つくんだよ。」
「。。。。無理なんかしてない。」
「多恵。」
「なあに?」
「好きだよ。」
「私も好きだよ。」
「だから、待つから、さ。あまり誘惑しないでよ。」
「?」
「君が思ってるより、ずっと、なんていうか、凶暴なんだよ。男は。いや、俺は。本当は俺だってもっと大事にしたいんだ。でも、理性で抑えきれなくて、襲って泣かせて、後で冷静になって、死にたくなるくらい後悔するんだ。だから、隙を見せないで欲しいんだ。俺に。もちろん、他の男にも。」
「だって、いっぱいにしてって、神井くんが言ったんだよ。」
「。。。。そうだったね。俺が悪かった。」
「続きだって、できるよ。いいよ。」
「無理するなって言ってるじゃん。『できる』と『したい』は違うよ。君は本当に続きをしたいの?君がして欲しいの?だったら構わないけど。」
いつだって、今すぐにだって、俺は君が欲しいよ。欲しくてたまらないよ。でも、俺は、俺が”欲しい”から君が”くれる”んじゃなくて、君の”したい”を待ちたいんだ。自分がそんなに待てるのか、正直分からないけれど、少なくとも今がその時じゃない事だけは分かってる。