絶対主従関係。-俺様なアイツ-
「現状維持、で手を打つことにした」

「……へ?」

 んん?どういうこと?

「それに、これでお前も当分仕事に専念できるんだろうから、せいぜい頑張ってもらおうじゃねぇか」

「……はぁ……」

 ミカドの出した結論に、どうにも頭がついていかず、間抜けな返答ばかりしてしまう。


 つまり、だ。

結局のところ、お咎めなしってこと?


 思いもよらない勝負の結果。

最初からこうしてくれればよかったのに、なんて余計な一言はぐっとこらえた。


これであたしは用もないし背を向けようとしたときだ。


 小さく小さくつぶやいた言葉。

ミカドのことなんて、禅くんみたいにわかってあげられないのだけど。


「あのイタズラも気になるしな……」

 その背中は、少し怖かった。



 やがて再び訪れた平穏な日常、かと思ったら、騒がしい交流会。

学校行事は尽きないってわけ。


「あ、あのさ、愛子。ライブ……見てくれたのわかったよ、ありがとう」

 見慣れない制服を横目に、隣の小町は照れたように笑う。


 そういえば、目があったように笑ってくれたっけ。

やっぱり気づいてくれたんだね、さすが、我が友。


「まさか小町たちが優勝とはねぇ。なかなか有志が優勝することはないから実行委員会でも話題になったよ」

 閉会式のあと、委員での片付けで盛り上がったことを話すと、あのステージで光っていた姿とは思えないほど小町は顔を真っ赤にさせていた。

本当にかっこよかったもんね。


「そ、それでさ、愛子……隣に誰かいた?」

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