しあわせのかたち
「大丈夫だよ?」


阿部に“次は幸せになれよ”と言われた。

私も“幸せになりたい”と思っている。

だけど、“私の幸せって何だろう?”って思うんだよね。


それに、碓井主任の事は気になるけど、好きかどうかわからなくなったままの私。

自分の気持ちがわからないから、なかなか碓井主任に返事が出来ないでいた。


「嘘。碧、最近ずっと眉間にしわが寄ってるよ。ずっとそんな顔しているつもり?」


弥生の言葉に私は慌てて眉間を触る。


「碧が話してくれるまで、私からは聞かないつもりだったけど。阿部と主任の事、どうするの?」

「阿部は、断ったよ」

「じゃぁ、主任への返事は?主任にはまだ返事してないよね?そんな雰囲気ないし」

「うん、まだ……。どうしよう……」

「いや、“どうしよう”って……」


弥生は呆れた表情で私を見る。


「……じゃぁ、聞くけど、阿部を断った理由は?」

「阿部の事は、やっぱり仲の良い同期としか思えないから……」

「それじゃぁ、主任の事は?」


< 86 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop