君色ドラマチック
「納期はいつ?」
「2週間ある」
「それなら、なんとか」
大変そうだと言っても、結城のデザインに比べれば、可愛いものだ。
うなずくと、結城は目を細めて微笑む。
「ありがとう。じゃあ、ミーティングルームにデザイナーを呼んでおくから、あとはそいつと相談してくれ」
「ちょ、ちょっと待って。その人は、私の目のことは知ってるの?」
「あ、忘れてた」
忘れないでよ、こんな重要なこと。
「さくっと説明しておくよ。俺は別件で出なきゃいけないから。困ったことがあったら、あとで相談して。じゃあ、頼む」
結城はなんだか急いでいるようで、私の頭をくしゃりとなでると、そのまま給湯室を出て行ってしまった。
まあいいか。そんなに大変そうな仕事じゃないし、結城の言う通り、たまには別のデザイナーのパターンを引くのも、勉強になるだろう。
一度戻って課長に断りを入れると、結城の先輩デザイナーが待つミーティングルームに向かった。