君色ドラマチック


「待って、待って結城。自分で脱ぐから、離してっ」


足をばたつかせるけど、結城にのしかかられた上半身はびくともしない。


「俺がしてやる」

「嫌だってば、こんなの。お願い、乱暴なことしないで……!」


涙声になった私に気づいたのか、結城は我に返ったような顔で、私から手を離した。


「……ごめん」

「……ゆ、うき……」

「ごめん。慧が俺以外の男がデザインした服を着ているのが、気にいらなかった。それを着て、すごくキレイになって、周りの男に見られていたことも」


植物がしおれるように、結城は玄関に座り込み、自分の額に手をあてる。


「ごめん。すぐに着替えを用意するから。食事も」

「うん……」

「怖がらせて、ごめんな」


『ごめん』を連発した結城は、私を置きあがらせると、そっと引き寄せた。

懺悔するように私を抱きしめるのは、いつもの優しい結城だった。


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