運命のブレスレット

親友という存在 萌南SIDE

翌朝、私は8時に車庫へ向かった。

私がいつもより早く起きたから、いつも私を起こして下さる私の専属メイドの千夜(ちよ)さんに、


「今朝は珍しくご自分でお目覚めになったのですね。」



って言われたけど。


「お嬢様おはようございます。」


「おはようございます、橘さん。あ、ちょっとそこどいて下さる?」


そう言って橘さんに退いてもらうと私は持ってきたものを後部座席に詰め込み始めた。


「あぁ、お嬢様ぁ!そこはさっき私がお掃除致しましたのに!」


橘さんの言葉を無視して私はせっせと荷物を入れ続ける。


大小2つの鏡、髪留めや髪飾りのポーチ、喘息の発作が出たときのための薬、制服の予備、普段着、お出かけ用の服、筆記用具の予備、スケジュール帳、タオル…etc



これを持ってきた2つの簡易収納箱に入れていく。


この収納箱、高いだけあっていっぱいスペースがあるんだよね。




< 30 / 181 >

この作品をシェア

pagetop