イジワル上司の甘い求愛
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「なぁ、いい店だろう?チャキならきっと気に入ってくれると思った」
浦島さんが連れてきてくれたバーは、路地裏の通りを5分程歩いたところにひっそりと佇んでいた。
バーというより、どちらかというとカフェのような造りになっていて店内はたくさんのキャンドルで照らされていて幻想的な雰囲気だ。
アーティスティックなインテリアが暖かな照明に照らされていい味を出している。
店内は緩やかなBGMが流れ、カップルや女性客が少なくない。
浦島さんの言葉のとおり、私はその店をすぐに気に入った。
「えぇ、素敵ですね」
私はそう言いながら店内をぐるりと見渡した後、店内の奥まったところにあるソファー席に浦島さんと向かい合って座った。