イジワル上司の甘い求愛
「話って何?」
さっきまで瞳を揺らしていた浦島さんの、目に力が入り、鋭い目つきで私の表情を覗かれる。
「えっ…とぉ」
あぁ、余計な一言を言ってしまった。
きっと私の動揺なんて表情で分かっているはずの浦島さんは、私が答えを濁したことに納得なんて出来てないといった様子。
そんな浦島さんを目の前にしていると急に喉がカラカラしてきて、私は目の前にあった梅酒ロックを一気に飲み干す。
「打ち上げの後までは秘密です」
「チャキ、飲みすぎだぞ」
浦島さんが制止するのを振り切るように、私はもう一杯だけ梅酒ロックを注文して、浦島さんの質問を曖昧なままにした。