イジワル上司の甘い求愛
「じゃあ、決まりだ。太郎、チャキと付き合っちゃえよ」

「なぁ、星川いい加減にしろよ。チャキも困ってるだろう?」

星川さんをやんわりと制してくれたのは浦島さん。

「何言ってんだよ、太郎。俺はお前のために言ってるんだよ?やっと解放されたんだろ?あのワガママ社長令嬢から?」

「ちょっ!!星川!!何言ってんだよ?」

星川先輩の言葉を、浦島さんが慌てて遮る。


えっ……?今、何て?

解放……?社長令嬢……?

えっ?それって玲美さんとのこと?どういうこと?


星川先輩の何気なく発した言葉に私の頭が混乱する。

その場にいる全ての時間が止まった気がした。


浦島さんの表情だ
って、一瞬にして変わった。

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