あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「花っていうか、莉子ちゃんの隣のは毒じゃない?」
さらっと毒を吐く、葵に千景は「えー」と声を漏らす。
「俺からしたら、葵も毒だけどなぁー、というか、莉子が毒?」
なんて、今度は私を毒呼ばわりする始末。
でも、そうかもしれないなってちょっと思わなくも、ない。
なんだかそれがおかしくて。
「ふふっ、それじゃあ私達みんな毒じゃないですか」
と、笑みがこぼれた。
「まぁ、そうだねぇー。じゃあ莉子の中で一番ピュアだなって思う人は誰?」