あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「花っていうか、莉子ちゃんの隣のは毒じゃない?」

 さらっと毒を吐く、葵に千景は「えー」と声を漏らす。

「俺からしたら、葵も毒だけどなぁー、というか、莉子が毒?」

 
 なんて、今度は私を毒呼ばわりする始末。

 でも、そうかもしれないなってちょっと思わなくも、ない。


 なんだかそれがおかしくて。

「ふふっ、それじゃあ私達みんな毒じゃないですか」

 と、笑みがこぼれた。


「まぁ、そうだねぇー。じゃあ莉子の中で一番ピュアだなって思う人は誰?」

 
< 126 / 227 >

この作品をシェア

pagetop