あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

そもそも、こんな大量の酒なんてどこから仕入れてくるのか。

 たぶん、成人組だろうけれどそれでも、そうそう集まるもんじゃない。

 それに、自分で買うなんて絶対に出来ないしね。
 

 このまま飲み進めてようとする自分を正当化するように言い訳し、プシュと開けた。

 
 クビッと飲んだ一口目はさっきの甘いものからすればほろ苦く感じるものだった。

 千景ってば甘ったるいものばっかり持ってくるんだから。

 別に嫌いなわけじゃないけど、無難にビールとかのほうが親しみがある。

 
 まぁ、未成年で親しみがある時点でもうすでにそれはアウトなのだけれど。


 ふと、腕時計を見やればいつの間にか23時を回っていた。
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