あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
陸SIDE
「暇だー」
ソファで伸びをし、テーブルのコップをとった。
口に一口入れ、もういちど置く。
氷を入れておいたコーラはもうすでにぬるくなっていて、炭酸も抜けている。
ただの甘ったるいジュースでしかねぇな。
それにしても、雨すごいな。
立ちあがって窓から外を見るとアスファルトを叩きつけるように雨がざぁざぁと降っている。
一緒にいた龍はそんな音にも気づかずに向かいあうように置いてあるもう一つのソファで寝ている。
下のやつらも外にいけねぇから暇を持て余しているだろうし。
ちょっと覗いてみるか。
俺は、下に通じる階段へと向かい上から下を見下した。