アイスミントティー
「け、けいさ……」


小さく呟く相川の声が震えている。

何かの間違いに決まっているけど、でもだけど……。


「相川……」


相川は、俯いたまま隣のバックに手をかける。


どさ、と、えらく重そうな音を響かせて相川がそのバックを手元に引き寄せる。


まさかその中に……と思うと、急にそのバックがおどろおどろしく見える不思議。


チィィ……


おもむろに相川がチャックを開ける。


「ちょっ、ちょっ……!!」


焦って辺りを見渡す。


平和なカフェ。そこかしこに談笑している人々。
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