アイスミントティー
駄目だ。ここでそんなモノを出したら、平和な空気が一変してしまう。


あたしの焦りはお構い無しに、相川が大きな黒いバックに手を突っ込む。


そして、無言でなにかをずる、と出し……


あ。

髪の毛だ。

茶色い、ストレートっぽい髪の毛を、相川が無造作につかんでいる。


てことはその先には……

女の子の、顔……


きゃああああああああああああああ!!!


ガタン!!と椅子から飛び上がり、でも、驚きすぎすると人間、声なんて出ないんだと思いながら血の気が引く。
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