この思い秘密です
「な~ぎちゃん」

ポンと背中を叩かれたと思うとさっと回り込んで私の隣に坂下さんが座った。

「坂下さん!・・・・ミーティング終わったんですか?」

「う~~ん。まだまだかな・・・ちょっと休憩。でも楽しいよ。僕の想像をいい意味で裏切って
くれたし、プロデュースするのが楽しみだよ。・・・・ところで・・・歌詞書いてるの?」

坂下さんは私の書きかけの歌詞の書いた紙を取り上げると

それに目を通した。

そういえば歌詞に関して何も言われていない。

「あの・・・」

「ん?」

視線はしっかり歌詞の書いてる紙から離さなかった。

「私の歌詞・・・・どうです?」

単刀直入に聞いた。

ヴォーカルが女で恋愛をテーマにした曲は女性の共感を得られる様なものじゃなきゃ

はっきり言って売れない。

それにいくら曲が良くても歌詞がしょぼかったら楽曲の質が下がる。

そうなると誰も聞いてくれないし売れない。

私たちは歌が好きだから歌っているというよりも、淳平の契約更新のこともあり

売れるアルバムを作ることがメインだ。だから妥協できない。

すると坂下さんはなぜかニヤリと笑った。


「凪ちゃんの歌詞に出てくる好きなひとって・・・・沖野くんでしょ?」




ええええ?!バレてる?!




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