この思い秘密です


再び腕を掴まれたかと思うと反対の腕を私の腰に回し

「・・・・・・・!!!」

一瞬の事で何がどうなってこうなったのかわからなく

頭の中が真っ白になっていたが

わかっていることがひとつだけあった。

それは私は淳平にキスされているって事


だけど気が付くともう私たちの唇は離れていてさっきまでいた淳平の姿はなかった。



夢でも見たのかと唇にそっと手を当てると

触れた感触はまだ残ってて

我に返った私の膝はガクガクしてその場に崩れ落ちた。


どうして淳平が私にキスしたのかも全くわからないし

なんでその場から逃げ出したのかもわからないし


今のキスの意味がさっぱりわからない。

だけど・・・

こんなキスぜんぜん嫌だ!

嬉しくない。

だいたい今まで私に対して全く無関心あったのに・・・

正直、心のどこかで淳平とキスすること叶わないとわかっていても

夢見ていた。

だけど不意打ちのキスは私の想像していたとても甘くドキドキするものではなく

虚しさと切なさしかなかった。
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