虹色のラブレター
「緊張したぁ~」
車が動き出して、3秒もしないうちに千鶴が言った。
『そう?そんな風には見えなかったけど?』
「そんなことないよ!!嫌われたらどうしようかと思ってたんだから!!大丈夫だったかな?」
『あはは、全然大丈夫だよ!!逆にお母さんの方がビビってたんじゃない?』
僕が笑いながら言うと、千鶴は安心したように落ち着きを取り戻した。
「そう?……あ、そういえば……お母さんが言いかけた「昔みたいに」って?」
『ああ。中学とか、高校の頃の話だよ。悪いことばっかりしてたから』
「へ~……そうなんだ」
『昔ね』
車は大きな国道に入った。
それは去年、4人でカラオケに行った時と同じ道だった。