虹色のラブレター
『と、とにかく話は後だ!!すぐにそこに行くから!!』
「いいよ……。電車で帰れるから、智は家で待ってて……」
僕は千鶴の言葉を遮るように叫んだ。
『ジッとしてられないんだよ!!!!』
「智……智……」
受話器越しに、千鶴の涙混じりの声を聞きながら僕は言った。
『大丈夫。すぐに行くから……』
千鶴は何度もズズッと鼻をすすった。
「早く……来てね」
『うん。わかった……』
電話を切った僕は駅まで走って、電車に飛び乗った。
そして一度、自分の家に帰って車に乗り換えた。
僕の職場までは、千鶴の家から電車を乗り継いで行くよりも、車で言った方がずいぶんと早く着く。
彼女の無事を祈りながら、僕はアクセルを強く踏みこんだ。