虹色のラブレター

それからしばらく僕たちは抱き締め合っていた。

僕たちは恋人ではなかった。

だけど、千鶴はその相手を僕に求めている。

千鶴は一緒に居ても、決してそんな態度を見せないし、言葉にも出さない。

でも、この時僕は初めてそう感じた。


だから、僕は決めた。




「俺は千鶴のことが好きだ」

「きっと、初めてあの喫茶店で会った時から、俺の恋は始まっていた」

「あの日から、俺の世界の中心はいつも千鶴だった」

「そして、これからもずっと……」


そう言おう。

そして、それが本当の二人の始まりで、これから永遠に続いていくのだ、と。






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