虹色のラブレター


『千鶴……』


「ずっと繋いでていい?」


『うん。もちろん……』


そして、彼女は目を瞑った。


「これで眠れる気がする……」


『安心して眠っていいよ。俺が傍に居るから……』


「うん。ありがとう、智。じゃ、おやすみ……」


しばらく彼女の寝顔を見つめてから、僕は声を掛けた。


『おやすみ、千鶴』




千鶴との距離がまた少し縮まった、と思った。

僕が彼女に触れたくて、一人手を伸ばしても届かなかった彼女との距離は、彼女が手を伸ばしてくれたことで触れることが出来た。

僕たちは触れ合っている。

僕たちは触れ合うことが出来る。

もう何も悩むことも、考えることもない。

僕は千鶴に気持ちを伝える。


でもただ一つ。

僕にはやるべきことがある。

そのことをきちんとするまで、僕は千鶴に気持ちを打ち明けるわけにはいかない。

それは、自分の為にも、彼女の為にも……。






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