強引上司の溺愛トラップ
すると課長は。

「性格悪いって、今の発言が?」

「え、は、はい」

「どこがだよ。ちゃんと言ってくれたじゃねーか」

「で、でも私、何か偉そうに……」

「まぁな」

「う゛」

「ウソだよ。お前の気持ちはちゃんと分かってるから、思わせぶりとか気にしないでフツーに楽しんでくれよ。俺も、それが一番嬉しい。お前がどんなに楽しそうにしてても、それは単純に遊園地が楽しいってことで、勘違いはしないようにするから」

そう話しながら優しい瞳を向けてくれる課長は、仕事をしている時の”鬼課長”の姿じゃなかった。いつもの意地悪さもなくて、とびきり甘い……砂糖菓子みたいな雰囲気だった。


「まぁ……もしお前が本当に俺のことを好きになってくれたら」

「好きになったら?」

「告白の返事を散々待たされた分だけ、いじめ抜く予定だけど」


あれ、やっぱり砂糖菓子じゃなくて鬼でした。


「そ、それはでも、パワハラじゃないですか」

「そっちじゃねーよ。プライベートの方だ」

「セ、セクハラの方ですか!?」

「恋人同士ならハラスメントじゃねーだろうが!!」

「す、すみません!!」


うぅ。やっぱり課長は怖いです。


でも……



そんな課長のことが、やっぱり気になっているんです。

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