強引上司の溺愛トラップ
でも、やっぱり告白の返事はまだ出来ない。

課長は、今日はそのことは気にせずに楽しめって言ってくれたし、私もそうしようって思ったけど、心のどこかにそのことについての引っ掛かりがあり続けたのも、事実だった。


「あんまり遅くなってもあれだし、そろそろ帰るか」

園内を歩きながら、課長が腕時計を見てそう言った。

閉園の二十時までにはまだ少し時間があったけど、結構ゆっくり過ごせたし、私も「はい」と答えた。


「あ、でもせっかくだしあとひとつくらい何か乗ってくか。お前、高いとこ平気?」

「あ、はい」

「んじゃ、あれ最後に乗ってくか」

そう言って課長が指差したのは、この遊園地の名物でもある、大きな観覧車だった。
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