Uncontrolled(アンコントロールド)
「今日のこと、一彰には報告するの?」
「話の流れで言うことはあるかもしれないけど、敢えて言ったりはしないと思います」
「お互い、あまり干渉しないんだ? でも、先に俺の口から耳に入るくらいなら、最初に言っておいた方がいいんじゃないかな」
「先輩から見てそうした方がいいと思うなら、そうします。正直、一彰が先輩を連れてきたとき、意外だなって思ったんです。大学の先輩後輩とはいえ明らかに二人タイプが違うし、そう思ったら、私が知っているつもりでいた一彰って本当の彼なのかなって、少し分かんなくなっちゃって」
「学生時代も今も、特別仲がいいって訳でもないよ。ただ同窓ってだけで元から顔は知っていたし、そういう下地があるから話もしやすいってだけで、そもそも会社で部署違うしね。あの日は、たまたま流れで一緒しただけだから、自分を信じていいんじゃないのかな」
「そうなんですね。あまり深くは考えないことにします。でも、先輩が話すつもりなら、私も言っておきます」
「俺も敢えて報告はしたりしないよ。毎日顔を合わせるような職場でもないしね」
改札付近で別れ、一人電車に乗り込む。
運良く座席に座ることができ、イアホンをするとICレコーダーを再生するが、集中しようと思っても、さっきまで会っていた朝倉との時間を脳が勝手に反芻してしまう。
「話の流れで言うことはあるかもしれないけど、敢えて言ったりはしないと思います」
「お互い、あまり干渉しないんだ? でも、先に俺の口から耳に入るくらいなら、最初に言っておいた方がいいんじゃないかな」
「先輩から見てそうした方がいいと思うなら、そうします。正直、一彰が先輩を連れてきたとき、意外だなって思ったんです。大学の先輩後輩とはいえ明らかに二人タイプが違うし、そう思ったら、私が知っているつもりでいた一彰って本当の彼なのかなって、少し分かんなくなっちゃって」
「学生時代も今も、特別仲がいいって訳でもないよ。ただ同窓ってだけで元から顔は知っていたし、そういう下地があるから話もしやすいってだけで、そもそも会社で部署違うしね。あの日は、たまたま流れで一緒しただけだから、自分を信じていいんじゃないのかな」
「そうなんですね。あまり深くは考えないことにします。でも、先輩が話すつもりなら、私も言っておきます」
「俺も敢えて報告はしたりしないよ。毎日顔を合わせるような職場でもないしね」
改札付近で別れ、一人電車に乗り込む。
運良く座席に座ることができ、イアホンをするとICレコーダーを再生するが、集中しようと思っても、さっきまで会っていた朝倉との時間を脳が勝手に反芻してしまう。