Uncontrolled(アンコントロールド)
一彰は食べ物の好き嫌いが比較的多い方だったが、朝倉は自分の事を雑食と評するくらい、選り好みせずよく食べる。
味の好みははっきりしているようだが、何でも美味しそうに食べるその口元には色気があり、つい目がいってしまう。これまでは健康的だという印象しかなかった口元なのに、その唇で、舌先で自分が味わわれたのだと、あの夜を連想してしまう。
例えば、普段大雑把な人間が箸の持ち方が綺麗だったりすると、繊細な一面もあるのかもしれないとふと思ってみたりするように、ほんの些細な出来事で相手のことを見る目が変わってしまうという事は日常的に起こることだ。
新たな一面やギャップを知って、よりその人間を魅力的に感じるようになるのは恋の前触れなのか、それとももう恋が始まっているのか。どちらにしても、朝倉のように最初から群を抜いている男性相手では、出会った瞬間から恋に似たときめきがあって当然ともいえる。
今はまだ、男性としての外見的な魅力に群がる、単なるミーハー好きな女性たちと自分が一線を画しているとは思えない。遺伝子に恵まれたいい男を目の前にして、女の本能の部分で抱かれたいのだと単純に惹きつけられているのだとしたら、動物ではなく、情緒を具えている人間にしては愚かにも思えてしまう。幼い頃や10代はもっと純粋で気持ちだけでいられたはずなのに、大人の恋はセックスが絡むと途端に厄介になってしまう。
味の好みははっきりしているようだが、何でも美味しそうに食べるその口元には色気があり、つい目がいってしまう。これまでは健康的だという印象しかなかった口元なのに、その唇で、舌先で自分が味わわれたのだと、あの夜を連想してしまう。
例えば、普段大雑把な人間が箸の持ち方が綺麗だったりすると、繊細な一面もあるのかもしれないとふと思ってみたりするように、ほんの些細な出来事で相手のことを見る目が変わってしまうという事は日常的に起こることだ。
新たな一面やギャップを知って、よりその人間を魅力的に感じるようになるのは恋の前触れなのか、それとももう恋が始まっているのか。どちらにしても、朝倉のように最初から群を抜いている男性相手では、出会った瞬間から恋に似たときめきがあって当然ともいえる。
今はまだ、男性としての外見的な魅力に群がる、単なるミーハー好きな女性たちと自分が一線を画しているとは思えない。遺伝子に恵まれたいい男を目の前にして、女の本能の部分で抱かれたいのだと単純に惹きつけられているのだとしたら、動物ではなく、情緒を具えている人間にしては愚かにも思えてしまう。幼い頃や10代はもっと純粋で気持ちだけでいられたはずなのに、大人の恋はセックスが絡むと途端に厄介になってしまう。