BLUE‐PRINCE
『……朱架』
僕は、朱架に声をかける。
朱架は僕を見上げ、緊張した面持ちで縮こまっている。
『ごめん。こんな僕で、失望させたと思う。僕は……王子なんかじゃない。でも、朱架を守るためならすすんで王子になる』
こんな台詞……一生に一度しか言わないと思う。
王子になるだなんて、もう二度と言わない。
『あの日…僕は、朱架を守りたいと、心から思った。誰にも渡したくないと、思った』
父さん……父さんも、こんな感じだったのかな。
母さんと一緒に、戦っていて。
強くも儚い母さんを……こんなふうに、守りたいと思っていたのだろうか。
それなら、僕は……伝えなければならない。
『僕は、朱架のことが好きだ。誰にも渡したくないほど、心から愛してる。だから……』
一旦区切り、大きく息を吸ってから、言った。
『卒業したら……結婚して欲しい』