BLUE‐PRINCE




「葵は、一人じゃないだろ?」



僕に笑いかけながら手を頭の後ろで組んで、伸びをする父さん。



「俺も咲誇も、葵が生まれたときは本当に不安だった。ガキなんて触れたことすら無かったし」


「2人も、そうだったんだ…」


「当たり前。でも…皆が、助けてくれた。楽しいことばかりじゃなかったけど、アイツらのおかげで今の俺がいんだ。葵も一人じゃない。俺や咲誇、圭太たちもいる。何かあったら言えよ?」



まるで、友達に言うように……



「葵は、葵のままでいいんだからな」



父さんは、屈託のない笑みを浮かべた。


もうすぐ40歳になる父さん。


そのはずなのに、その顔はまるで少年。


おそらく学生時代からあまりかわらないであろう笑顔に、勇気づけられた。



「……ありがとう、父さん」


「おぅ。……じゃ、そろそろ家に戻るか」


「うん」



朱架もきっと、僕の帰りを待っているだろうし。


早く帰ろう。

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