BLUE‐PRINCE
「奏多っ!!」
大声で呼びかけると、奏多はハッとして僕を振り返る。
「パパ、パパぁ!!」
泣きながら走ってきた奏多は、僕の足にしがみつく。
その頭を撫でていると、2人組の女の人たちがこちらに歩いてきた。
そのうちの1人が、僕に話しかける。
「失礼ですけど、あなた、その子の保護者ですか?」
「……はい」
「子供を1人で歩かせるなんて、何を考えているんです?迷子になっているところでしたよ?」
「すいません」
「全く、これだから若い人は……」
威張ったような口調で言う女の人。
年は僕より少し上だろうか。
「しかも、子供に染髪させるなんて。信じられないわね!」
……染髪なんか、させてない。
地毛。
正真正銘の、地毛。
それを言ったところで信じてもらえないのは百も承知だから、言わないけれど。
「どうせ親子お揃いにしようと思ったんでしょうけど、ただの親のエゴよ!髪の色を戻しなさい!あなたも、その子も!!」
何で、見ず知らずの人に叱られないといけないんだ。