BLUE‐PRINCE
笑顔の奏多を見送ったところで、向こうから朱架がよろけながら走ってくるのが見えた。
「葵くんっ!」
「朱架、ありがとう」
「うん。それより、奏多…奏多はっ?」
朱架は膝に手をついて肩で息をしながら尋ねてくる。
そんなに走ったのか……
言いづらいけど…
「……教室に行ったよ」
「えぇっ!?そんなぁ……!」
ガクリと肩を落とす朱架。
そんな露骨に落ち込まれると、なんか申し訳なくなる。
朱架が来るまで待っていればよかったかな。
「保護者の方は、こちらへどうぞー」
また係の先生に促された。
「ごめん朱架……行こう」
「うん…」
半泣きの朱架を連れて、保護者控えの教室に入った。