Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「壁側に寄って」

タケルくんが素早く言った。


「血が出てる!」

「大したことない」


部屋の反対側へ押しやられた。



グラウンドから怒鳴り声が聞こえた。


「矢倉ぁ!オマエッ!何やってる!!」



割れたガラスを見た。

テニスボールが転がっていた。



こっちにボールが飛んできちゃった…?


そんなに飛ぶの?


テニスって危ないんだ…。



怒鳴り声が続いている。

タケルくんが、窓の外を見下ろしている。



「血が…」

「近寄るな。危ないから。衣装も汚れる」




そ、そうだった…


慌てて衣装部屋へ入った。


ファスナー…が、下げなくても脱げた。
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