逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
この学校の障害物競争は指令の内容が鬼畜なものがたまにあると聞いていた。


真尋に当たらなければいいけど…


さすが男女比の規定がないだけに男子が多かった。
ただ女子も少なからずいる。



「ここで障害物の説明をしよう!!
一つ目は麻袋で20メートルの移動!
次に跳び箱だああ!!
選手たちはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか!?
3つ目は匍匐(ほふく)前進でネットを潜り抜けろ!!
そして最後にカードに書かれている指令をクリアしてゴォォォル!!!」



実況がうざいくらいにテンション高い。
一体誰の真似をしているのだろうか。

うるさい実況の中障害物競争が始まった。


跳び箱と指令カードが特に盛り上がる。

どうして跳び箱で無駄にハンドスプリング等をするのか
これはパフォーマンス大会ですか

更にかっこよく決まるならまだしも着地に失敗するあたりが残念すぎる。
色々とツッコみたくなるのを抑えていた。


こんな事をする学校は他にあるのだろうか?

応援は白熱していた。
盛大な笑いが巻き起こったり、拍手が沸き起こることもあった。



「あ、真尋ちゃんだ」



1組の出場者が真尋にバトンタッチしたらしい。



「真尋―!いけー!」



綾瀬が声をあげて応援していた。


真尋は他の人と違って特に目立ったことはしなかった。
ただ1組応援席からは異様に可愛いだとか結婚してーだとかいう声が聞こえてきた。

男子からも女子からも聞こえてくるから不思議だ。


なるほど、真尋はクラスのアイドル的存在なのか
それなら納得だ。



気づかないうちにあたしは真尋をずっと目で追いかけていた。
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