逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
そして、最後の指令カードを取った。



「あ、真尋のやつとんでもないものを取ったな」



綾瀬がそう漏らす。
真尋が取ったのは好きな人だった。
つまり自分の好きな人を連れてゴールしろということだ。


ただ、そこまで難しいものでもない気がした



「好きな人なら別に友達でもいいんじゃ…」



あたしの素朴な疑問に綾瀬はいや、と答える。



「そうすると審判が認めないらしい。

盛り上げたいんだろ」



なるほど、障害物にそんなに力を入れるのか。
まあ確かに盛り上がるわけだ。


真尋はきょろきょろと焦っているようだった。



真尋、頑張れ。


こっそり心の中だけで応援する。
あたしにとって真尋は大事な友人となっていたのだ。


だから驚いた。

いや、そうでなくてもその時のあたしは驚いていただろう。


真尋がこちらに駆け寄ってきた。
きっと幼馴染である綾瀬を連れて行くのだろうと思った。

でもそんなことしたら亜理紗が怒りそうだな。
ただゴールのために借りるだけなら大丈夫なのかな?


呑気にそんなことを考えていた。


だけど真尋はあたしの予想をはるかに裏切った。



「樹さん!!」



あたしは真尋に手を引かれて走り出していた。

いろんな所から声が聞こえる。
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