逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
気がつけばゴールしていた。


…あれ?え?

これはどういうことだろう?


確か同性ではゴールできないはずだ。

あぁ、あたしが男子と間違えられているだけなのか。
真尋はそれを狙っていたんだ。



ゴールした真尋は息を少し整えてからこう言った。



「樹さん、体育祭が終わったら教室で待っていてください」



そう言って真尋は自席に戻っていった。

あれ、この展開って…



「あのー、戻ってください」



担当の人に言われるまであたしはただただぼーっとして真尋を目で追いかけていた。

席に一度戻るとすぐに全員リレーの招集がかかった。

亜理紗が何か言っていた気がしたが耳に入らなかった。


それからリレーは始まった。

最終競技
現在の得点は2組が1位で1組が2位
ここで負ければ逆転されるくらいには僅差だ。

そんな大事なリレーであたしはアンカーだった。

順番が来るまでずっとさっきのことを考えていた。



真尋はあたしが女だって気づいていないのだろうか?

亜理紗と同じ部活でよく話してるって聞いていたからてっきり知っているものだと思っていた。

そもそも何度も話しているのだし…

それとも知ってる上で言っているのだろうか?

真尋はつまりいわゆる、百合…って事?

今までで何人かそういう人はいたけど


真尋も…?



「樹!」



亜理紗の叫ぶ声がして我に返る。

バトンをもらう人が直前まで来ていた。
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