逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
「樹、大丈夫?」



亜理紗は心配そうに尋ねてくる。



「こんなの大丈夫。そんな痛くないし」



本当はすごく痛かったけど亜理紗に心配かけまいとする。

…が、さすが長年一緒にいる幼馴染にはきかず



「嘘つき」



足を軽く蹴られる。



「う゛っ」


「あのね、私を舐めないでよね」


「ははは、参ったな…」



思わず苦笑い。
だけどこれ以上一緒にいるわけにもいかない。



「でも、帰りくらい何とかなるから
綾瀬、待ってるんじゃないの?」


「でも…」


「それに、あたしちょっとこのあと用事あるから」



綾瀬のことを出したのは単なる理由づけというわけでもない。
亜理紗はうーん、というと頷いた。



「ただ、無理はしないでね」



そう言い残すと亜理紗は教室から出て行った。


教室にはあたししか残っていなかった。

あたしは言われた通りに待つ。


この後何が起こるかは察していた。

きっと彼女は…
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