逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
思わず涙があふれ出しそうになった。
慌ててそれを拭く。


真尋は真剣な表情になっていた。



「もう一度言います。


一之瀬樹さん、あなたが好きです。

僕と付き合ってください」



そう言い終えると真尋は手を差し出し、目を瞑ってただただ返事を待つ。

嬉しさとともに安心している自分がいた。

あたしも真尋が好きだったんだ。
それなのにずっと女の子だと思っていたから、絶対に付き合うことはできなくて…


だけど

あたしはちゃんと男の子を好きになっていたんだね。

返事なんて決まっていた。



「こちらこそ、よろしくお願いします」



あたしは真尋の手を握り返す。

真尋の手は冷たかった。


前に手が冷たい人は心が温かいんだって聞いたことがある。
真尋の心は温かいんだな…



真尋は目を開けると徐々に満面の笑みを浮かべて



「ほんとに…?やったあ!!」



と勢いよく抱き付いてきた。



「ま、真尋!?」



真尋はハッと気付いてすぐに離れる。



「ご、ごめんね!!」


「う、うん」



お互い顔が真っ赤だった。


今他に誰もいなくてよかった…



身長もあたしの方が大きくて
周りからはきっとあたしが彼氏で真尋が彼女に見えるだろう。


でも、そんなこと気にしなくていいんだよね。
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