逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
「それで、土曜日どう?」


「まあ、暇だけど」



土の時、亜理紗の顔が一気に輝いた。



「協力してほしいの!」



悟った。

これは絶対に面倒なことになる。



「ごめん、やっぱり空いてない」


「今暇って言ったじゃない!

土曜日ね、一緒にカラオケいけることになったの。

でも一人じゃ緊張しちゃうから…」


「無理」



ただでさえ面倒な上にカラオケとは

あたしは歌が苦手なのだ。
まっぴらごめんである。

それに亜理紗が緊張しているところは見たことがない。

いつも初対面で誰にでも気軽に話しかける。


それにしても入学して3週間でよく出掛けるまで仲良くなったものだ。



「だいたい誘うことができたなら大丈夫でしょ。

それに2人の中にあたしがいたらアウェー感はんぱないし」


「何言ってんの?2人なわけないじゃん」


「え?」


「部活でね、綾瀬君と一緒にいた子と仲良くなってね

その子も一緒なの」



あたしは思わず立ち上がった。
隣にいる亜理紗は驚いていた。



「ど、どうしたの?」


「あ、ごめん」



もう一度座りなおす。
そして亜理紗に問いかける。



「ねえ、その子って」


「ほら、入学式の日に間違って入ってきたもう一人の子。

真尋ちゃん、穂村真尋」






穂村真尋















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