不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
「オナラは知ってます。でも、意味が分からないです」


私がそう言うと、ナメクジはまた立ったまま左右に揺れた。


「じゃ、また手を出してください」


言われるまま今度は最初から両手を出すと、また「むん!」と言った。

それ以外は何も起こらない。


「せっかくなんでおなら出やすくしておきました」


何?
これは白昼夢?今夕方だけど。

そう思っていると、ふいにお尻に違和感が。


『なんか変な感じ。夢なのかな?』

勝手に出た私の声。

びっくりして口を両手で塞ぐ。



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