美しいだけの恋じゃない
「え?いやいや、別に私達は何とも思ってないし」
「そうですよね。ただ、すんごい心配はしたけど。ホント『ぐったり』って感じだったから」
やはり醜態を晒してしまっていたようで、あまりの不甲斐なさに私が言葉に詰まっていると、田中さんが話を展開した。
「でもさ、ああは言うけど、須藤さんが烏龍茶を注文し直したらし直したで、絶対文句言ってたよね、師岡さん」
「ですよねー。『わざわざ皆の前で私のミスを指摘するなんて酷い!』とか言っちゃって。どうしろっちゅーのって感じですよね」
「あの人ホント突然爆発するから。しかもびっくりするくらい些細な事が起爆剤になるという」
「あ、あの、そんな状態では、皆さんにかなりご迷惑をおかけしてしまったんじゃないでしょうか…?」
話がどんどん逸れて行きそうだったし、室内はだんだん混雑して来ていて、その場で固まっておしゃべりしていては邪魔になると思い、私はロッカーの扉を施錠すると、さりげなく出入口に向かいながら質問した。
というか、周りの方が田中さんと佐藤さんのやり取りを興味津々に眺めている様子が見て取れたので、慌てて遮ったというのもある。
お二人は全く気にしていないというか、むしろ、あえて別部署の人にも事情が分かるように発言していた節があるけれど。
「そうですよね。ただ、すんごい心配はしたけど。ホント『ぐったり』って感じだったから」
やはり醜態を晒してしまっていたようで、あまりの不甲斐なさに私が言葉に詰まっていると、田中さんが話を展開した。
「でもさ、ああは言うけど、須藤さんが烏龍茶を注文し直したらし直したで、絶対文句言ってたよね、師岡さん」
「ですよねー。『わざわざ皆の前で私のミスを指摘するなんて酷い!』とか言っちゃって。どうしろっちゅーのって感じですよね」
「あの人ホント突然爆発するから。しかもびっくりするくらい些細な事が起爆剤になるという」
「あ、あの、そんな状態では、皆さんにかなりご迷惑をおかけしてしまったんじゃないでしょうか…?」
話がどんどん逸れて行きそうだったし、室内はだんだん混雑して来ていて、その場で固まっておしゃべりしていては邪魔になると思い、私はロッカーの扉を施錠すると、さりげなく出入口に向かいながら質問した。
というか、周りの方が田中さんと佐藤さんのやり取りを興味津々に眺めている様子が見て取れたので、慌てて遮ったというのもある。
お二人は全く気にしていないというか、むしろ、あえて別部署の人にも事情が分かるように発言していた節があるけれど。