美しいだけの恋じゃない
「社会に出たばかりで不安な時に、あんなヒステリックな女に1日中つきまとわれて何やかんや言われたら、そりゃ心身が不調になるのなんか当然だと思う」
仕事ができて人当たりも良い田中さんは瞬く間に今の部署で頭角を表し、いつしか新入社員の教育係を任されるようになった。
そして新人と師岡さんが接触する機会をことごとく阻止して来たらしい。
私の5年先輩の佐藤さんも、田中さんに守られて仕事を覚えたうちのお一人だ。
そして私はそんな田中さんの意志を引き継いだ佐藤さんが教育係になって下さったので、業務上何ら支障なく、ここまで来る事ができた。
でも…。
「ホント、隙あらば須藤さんに絡んで来ますよね、あの人。教育係は私だっつーのに。追い払うのが大変でしたよ」
ちょうど私が考えていた事とリンクするように佐藤さんが発言した。
「毎年必ず営業事務に新入社員が配属される訳じゃないからね。久々の新人で、しかも今時珍しくおしとやかな子が入って来たからイビる気満々だったんでしょうよ」
「そうは問屋が卸しませんよ。っていうか、何であんな人が16年も勤めていられるのか、不思議でしょうがないんですけど」
田中さんの解説を受けて、佐藤さんはますます興奮気味に言葉を繋いだ。
「性格が悪いのは周りにバレバレで、しかも仕事の処理能力がずば抜けている訳でもないのに」
仕事ができて人当たりも良い田中さんは瞬く間に今の部署で頭角を表し、いつしか新入社員の教育係を任されるようになった。
そして新人と師岡さんが接触する機会をことごとく阻止して来たらしい。
私の5年先輩の佐藤さんも、田中さんに守られて仕事を覚えたうちのお一人だ。
そして私はそんな田中さんの意志を引き継いだ佐藤さんが教育係になって下さったので、業務上何ら支障なく、ここまで来る事ができた。
でも…。
「ホント、隙あらば須藤さんに絡んで来ますよね、あの人。教育係は私だっつーのに。追い払うのが大変でしたよ」
ちょうど私が考えていた事とリンクするように佐藤さんが発言した。
「毎年必ず営業事務に新入社員が配属される訳じゃないからね。久々の新人で、しかも今時珍しくおしとやかな子が入って来たからイビる気満々だったんでしょうよ」
「そうは問屋が卸しませんよ。っていうか、何であんな人が16年も勤めていられるのか、不思議でしょうがないんですけど」
田中さんの解説を受けて、佐藤さんはますます興奮気味に言葉を繋いだ。
「性格が悪いのは周りにバレバレで、しかも仕事の処理能力がずば抜けている訳でもないのに」