キミの首輪に、赤い糸を。
そして陵さんは、私の肩にポン、と手を置いた。


「あーっ!ダメ!」


それを見て、なぜか真白が騒ぎ始める。


「なんだよ真白」

「なんで和咲にポンってする必要があったの!?」

「なんでって、いいだろ?俺の勝手」

「ダメなの!僕だけ!僕だけがしていいの!」

「そんなの決まってねぇだろ」

「今決めた!」


適当に聞き流していたけど、私は少しその言葉に引っ掛かって、真白の方を向いた。
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