キミの首輪に、赤い糸を。
2

「和咲のお友達なら、きっといい人」

「驚きました。まさか和咲さんが真白を預かる期間を延長したいと言ってくださるなんて」

「僕もびっくりしたよ」

「実は私自身もびっくりしてます...」


私の家に戻り、私は如月さんと真白にお茶を淹れながら話していた。


「でも本当嬉しいなぁ」

「さっきから口元が緩みっぱなしだぞ、真白」


如月さんの指摘にも、「だって嬉しいんだもーん」と音符が付きそうなトーンで真白は答えた。


「では、改めまして、真白をよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします、如月さん」

「よろしくお願いします、和咲!」


ちょっぴり騒がしくて、だけど一人の時より明るくて。

そんな毎日が、始まる気がする。
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