不思議なこの世界(仮)




「ちょっと……待ってよ!」




私はガイヤの腕を掴んだ。ギロリと睨むガイヤ。だけど、一歩引いてはいけない。ここでガイヤを逃せば、私は一生お城を迷い続けてしまうから。





「大広間まで連れてって……」
「さては、迷子か」
「迷子で何が悪いのよ!」





この歳になってまで迷子なのが、改めて恥ずかしくなり、自然と顔が赤くなる。





「そういえば、あと一人はどうした」
「あっ、そうだ!いちご!姫様を見かけた途端追っかけて……ってなんで、あなたは姫様と一緒にいないの?」





じいの話では、いつも一緒というのを聞いていた。けど、今はガイヤ一人。






「あいつはアリア様に会うことは出来ない」
「それ、どういう意味よ」
「アリア様にしか行けない場所に行っていられるからだ」




そう言うと、ガイヤは再び歩き出した。

姫様にしか行けない場所?
それってどういうこと?




「って、ちょっと待ってよ〜〜!!!」




ガイヤは私を置いてスタスタ歩いて行ってしまった。私は急いで後を追う。

どうか、いちごが姫様に会えてますように!









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