鬼社長のお気に入り!?
「確かに無意識に似たようなものを描いてしまったかもしれませんが、リテイクするにも元がなかったらどこがいけなかったのか――」


「わからない? お前の頭の中に今のデザインの形は残ってないのか? 自分で描いたものをたった数分で忘れるような脳ミソしてるわけ?」


 うぐ……そう言われたら言い返せない。


 痛いところをついてくる。そんな私に八神さんはぎろりと鋭い目を向けた。


「お前はもう桐生電機の社員じゃない。うちの社員だ。今度今みたいな胸クソ悪いデザイン持ってきたらクビだ」


「えっ!?」


 そんなー!! 入社してまだ一日なのにもう解雇通告だなんて――。


「わかりました。やり直してきます」


 私はくるっと八神さんに背を向けて大股歩きで自分の席に戻った。
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