鬼社長のお気に入り!?
 きっと寝不足のせいだ。この打ち合わせのために深夜遅くまで資料を作ったり、話しの内容をまとめたりしていた。そういえば忙しくてろくに食事も摂ってはいなかった。


「八神さんもお忙しいところお時間取らせてしまってすみませんでした。これから私――」


 車を降り、歩き出そうとした時だった。まるで頭の中を掻き回されたような頭痛とめまいがして、目の前がチカチカしだした。


 あ、だめだ……倒れる――。


「おい! 杉野!?」


 八神さんが私の名前を呼ぶ声を最後に、意識の糸がぷつんと途切れた。
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