鬼社長のお気に入り!?
「八神さん……」


 感極まって熱いものがこみ上げてきそうになったその時、私の頭の上に八神さんの温かな手の代わりに束ねられたA四の分厚い資料がドサッと乗せられた。


「アイタッ! な、なにするんですか」


「次の任務だ」


“プロダクトデザインの基礎 S大学デザイン学科講演会のお知らせ”


 渡された資料の見出しにはそう書かれていた。


 S大学のデザイン学科は数多くのデザイナーを輩出していて、世界を股にかけて活躍しているデザイナーも多い。学生のレベルも高く、私も学生時代によくコンテストに作品を出したが、ここの学生に勝ることはなかった。
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