鬼社長のお気に入り!?
 しかし、事はうまく運ばなかった。


 おかしいなぁ……確かここで上着を脱いだんだけど――。


 私はもしかしたら上着を脱いだ際にポケットからUSBを落としてしまったのではないかと思い、戻ってその場所を探してみたがやはり見つからなかった。


 も~時間ないよ……どうしよう――。


 泣きそうになって呆然と立ち尽くしていると、そこへ追い打ちをかけるように八神さんから電話がかかってきた。


「もしもし」


『お前今どこだ? 時間かかりすぎ』


「あの……それが――」


 いくら探してもない。ここは正直に腹をくくって八神さんに白状しよう。私は大きく深呼吸をして事の経緯を話した。
< 167 / 367 >

この作品をシェア

pagetop